到着ゲートを出ると、僕の名前のプレートを持った会社のドライバーが立っており、すぐに合流することができた。彼の名前は、ラファエロというらしい。小柄で細身の体系なのに、早速僕の40kgのスーツケーツを持ってくれて、近くに停めてある車に案内してくれた。外はそんなに暑くない、27℃くらいか。
車に荷物を詰め込んで、走らせ始める。すると、すぐに近くの警察が寄ってきた。難しい顔をしながら、うちのドライバーと話している。あー、噂に聞いていたけど、これがそうか。俺が外国人と見るや否や警察がいちゃもんつけてきたんか。着いて早々警察にたかられることになるとは。。。 ポルトガル語なので、激しくやりあっているけど内容が全くわからない。だけど、日本男児として、ここは一歩も引けない。全く会話の内容が分からないが、とりあえず俺も警察にガンを飛ばす。。。うん、何も効果ないな。 それにしても、これがアンゴラか、先が思いやられるなー、と思い、周りを見渡す。ん、なんかおかしいな。この一帯だけ駐車している車が一台もないぞ。良く見てみると、どうやらここは身体障害者専用の駐車場らしい。あー、ラファエロ、警察にたかられているのは、お前のせいかい。。。
結局、10分ほど粘った後、警察が引き下がっていった。やっと空港から出ることができた。会社のゲストハウスに向かって車を走らせる。アンゴラの首都、ルアンダの街は思ったよりも都会だ。汚くて埃っぽいけど、インドに比べると全然マシだ。
20分ほどしてゲストハウスに到着。ん、なんやここは。まるで高級ホテルやな。その日はそのまま、僕がはるばる日本から担いできた冷蔵食品を駐在員たちと食べて終了。さて、明日から仕事だ、明日に備えて早く寝よう。体調もそんなに悪くないし、結構やっていけるかもしれんな。そして就寝。
ぶーん。
ん、なんか蚊が飛んでるような音がするぞ。
でもここは網戸で完全に囲まれてるゲストハウスやし、蚊が入り込むわけない。
気にせずそのまま寝よう。
ぶーん。。
プス。
ん、なんかかゆいぞ。洗面所に直行すると、おでこが膨らんでいる。マジか、この膨れ方は間違いなく蚊やん。マラリア予防のために蚊には注意してたのに、着いた初日に刺されるとは。先が思いやられるな。とりあえず、5分ぐらい粘って蚊を退治して、そのまま就寝。
次の日、ルアンダ店に出社。
ルアンダ店のメンバーは、駐在員3人、出張者2人(俺含む)、現地の秘書2人、現地のドライバー3人、掃除担当1人の合計11人。場所は、ルアンダ中心地のとあるビルの19階(最上階)。ここからルアンダ市内を一望できる。オフィスはメゾネットタイプで2階は大きな会議室になっている。僕の机は、とりあえず社内Meeting用に使われる小さな机を使うことになった。
うん、オフィスはキレイやし、バリバリ働くぞ。
しばらくすると、頭がフラフラしてきた。良く回りを見渡すと、正面に一つ、右に一つクーラーが設置されてあり、僕の机はちょうど二つのクーラーの冷気がクロスするところに設置されている。。。
うん、冷房の冷気ガンガン浴びて、めっちゃ寒いぞ。上着はゲストハウスに置いてきたし、設定温度上げると年配の上司が暑いというし、ここは耐えるしかない。すると、ますます頭がフラフラしてきた。大移動による時差ボケ・蚊による寝不足・クーラーによるすさまじい冷気により、出社初日は死にそうになった。とても仕事どころではない。上司からそんなに寒いか?というお言葉が。。。いやな、2方向からクーラーの冷気ガンガンくるから耐えられへん、ちゅうねん。。結局次の日から上着を着て仕事をすることになった。
つづく。